2022年11月、全くのサプライズでAffinity Photo 2が発売されました。
Affinity PhotoとAffinity Photo 2の違いはどこにあるのでしょうか。
果たして、Affinity Photo 2に買い換える必要はあるのでしょうか?
- Affinity Photo 2の最大の違いはレイヤーエフェクト
- Affinity Photo 2の機能追加:ライブメッシュワープ
- Affinity Photo 2を買い直すべき?
- Affinity Photo解説シリーズ
Affinity Photo 2の最大の違いはレイヤーエフェクト
Affinity Photo 2の追加機能で最大のものはレイヤーエフェクトだと思っています。
Affinity Photoではレイヤーエフェクトは一回だけかけるエフェクトになっています。
Affinity Photoでは、レイヤーエフェクトタブで効果を選択していました。
Affinity Photo 2では新たにレイヤーエフェクトのボタンでかけることになります。
例えば、この白文字にレイヤーエフェクトをかけるなら、「FX」ボタンを押します。
そして「アウトライン」を文字にかけます。
そして「+」をクリックすることで、もう一度同じアウトラインをかけることができます。
これは数年前のPhotoshopでも出来るようになったことで、正統進化と言えるかもしれませんね。
2ではなくAfiinity Photo無印でやるなら、一度ラスタライズして文字情報を捨てて、アウトラインを再度かけるか……。
あるいは、わたしが今やっているように、テキストスタイルのアウトラインをかけてから、レイヤーエフェクトのアウトラインをかければ、同じことができます。
このテキストスタイルとしてアウトラインが使えるのは、Affinity Photo無印とAffinity Photo 2で共通していますが、Photoshopより便利な機能だと思います。
例えば、タイトルの一部だけアウトラインを変えたい場合、テキストスタイルのアウトラインだからこそ、できる使い方になります。
Affinity Photo 2の機能追加:ライブメッシュワープ
2になったことで、特筆しておくべきな機能追加は「ライブメッシュワープ」でしょう。
まずは、メッシュワープしたい素材をラスタライズしておきます。
そして、ライブフィルターボタンを押して「メッシュワープ」を選択します。
メッシュワープで、ライブに画像を歪めます。
ここで、赤い矢印が邪魔なので編集したいとしましょう。
ライブメッシュワープはグループになっているので、いったん非表示にすると、ワープする前の状態に戻ります。
元の素材の状態で、赤い矢印を消します。
そして、ライブメッシュワープを再度表示すると、先ほどのワープが適用されます。
つまり、元の素材を残したまま、ワープができるので、ライブメッシュワープ、ということになります。
ワープさせたい素材が複雑な場合には、役立つ機能だと思います。
ちなみにAfiinity Photo無印では、パースペクティブワープはライブで出来ましたが、メッシュワープではできませんでした。
Affinity Photo 2を買い直すべき?
このように、正統進化と呼べるバージョンアップです。
では、Affinity Photo 2を買い直すべきなのでしょうか。
わたしは……買わないと思います。
確かに、アウトラインが2重にかけられるのは便利な機能だと思います。PhotoshopではできるのにAffinity Photo無印で出来ないので、劣っていると感じた部分でもあります。
しかし、前述したようにAffinity Photoはテキストスタイルでアウトラインが使えるので、現状として困ることは少ないでしょう。
これはMacの話になりますが、日本語キーボードの「英数」「かな」キーに対応したら、Affinity Photo 2を買うかもしれません。2でもまだ対応が不十分で、これはPhotoshopより劣っている部分に思えます。
Affinity Photoの最大の魅力は、買い切りのアプリなので、年額の費用がかからないことです。
毎年バージョンアップされて、その度に買い直すのであれば、Photoshopを使ったほうが便利だと思います。
PhotoshopはAIを使った新機能などが追加されていて、常に最新のバージョンが使えます。
その代わり、Affinity Photoは買い切りのアプリです。
有利な点はそこです。
バージョンアップ価格が設定されているならバージョンアップも考えますが、フルプライスでバージョンアップしろ、というのはちょっと疑問ですし、買うのであればAffinity Photo最大の魅力を捨てている…かもしれません。
月額課金になる前のPhotoshopはバージョンアップごとにライセンスが違ったので、同じ状況とも言えそうですね。
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