Davinci Resolveの無料版は、十分に動画編集ができるくらいのアプリになっていて、例えば、音声のノイズ除去もできてしまいます。
ただし、従来からできていたノイズ除去に限定されていて、最近注目されているAIを使ったノイズ除去は有料版のDavinci Resolve Studioでしか使えません。
では、無料版のDavinci Resolveで映像のノイズ除去はできるのでしょうか?
これも、有料版ほどではないものの、無料版でもノイズの低減くらいはできるようになっています。
無料版Davinci Resolveでノイズ除去する方法
まずは、無料版のDavinci Resolveでどれくらいノイズ除去できるのか、やっていきましょう。
ノイズ除去する素材は、このように光量が少なくて、若干ノイズが含まれる動画を使います。
煙がランタンの光で照らされていますが、きれいな白の煙ではなく、ちょっとノイジーな煙になっています。
タイムラインを作成して素材を配置したら、エフェクトをかける「Fusion」の画面に移動します。
上のボタンで「エフェクト」をクリックして「Tools」の下のほうへスクロールしていきます。
すると「フィルム」というグループに「ノイズ除去」というエフェクトがあります。
「ノイズ除去」をクリックすると、クリップにエフェクトが追加されます。
この「ノイズ除去」エフェクトのパラメーターを調整してノイズを除去していきます。
Davinci Resolveでカラーノイズを除去する
光量が少ないと、緑や赤色のノイズが含まれることがあります。
この素材だと、白いはずの煙にちょっと緑色が含まれているので、「ソフトネス(緑)」で緑色をぼやけさせます。
再生してみると、ちょっと緑がかった煙がマシになった感じになります。
ちょっとマシになりますが、完全に除去するところまでは難しいですね。
Davinci Resolveでクロマノイズを除去する
色を指定してノイズを取るだけでなく、別のノイズの取り方もできます。
「クロマ」タブをクリックします。
一番上の「Softness Luma」はルミナンス、輝度(暗い←→明るい)に関連したノイズをぼやけさせて緩和します。
この素材のノイズは、光源に照らされた煙にノイズが発生しているので、このルミナンスをぼやけさせることで、ノイズを低減できました。
その下の「ソフトネス(クロマ)」は、色飽和(サチュレーション)に関するノイズをぼやけさせて緩和するパラメーターです。
色飽和は、特に赤色で発生しやすいですが、この素材に色はあまり含まれていないので、ノイズ除去の効果としては何もありません。
以上のようなパラメーターを変更して、ノイズを低減させます。
この素材の場合、カラーノイズの緑と赤をぼやけさせると、もっともノイズを少なくできました。
有料版Davinci Resolve Studioのノイズ除去とは?
無料版のDavinci Resolveだと、以下のパラメーターだけでノイズを低減させることになります。
- 赤色
- 緑色
- 青色
- 輝度(ルミナンス)
- 色飽和(サチュレーション)
有料版のDavinci Resolve Studioであれば、もっと高度なノイズ除去ができます。
「カラー」の画面に移動して「モーションエフェクト」のボタンを押します。
ここに「時間的ノイズ除去」と「空間的ノイズ除去」という項目があります。
前後のフレームの輝度とサチュレーションを組み合わせてノイズ除去ができます。
このパラメーターを使えば、効果的にノイズ除去ができるのだと思いますが、これは有料版のみの機能となっていて、使おうとするとこのようにダイアログが表示されます。
無料版のまま使っていくなら「Not Yet(結構です)」をクリックしておけば問題ありません。
わたしがこれまで、YouTubeのディレクターなどを経験してきて、映像のノイズが問題になったことはないので、無料版のDavinci Resolveで十分使っていけるのではないでしょうか。
無料版でも動画編集のほとんどの機能が使えるので、とても優秀なアプリだと思います。
AI技術を使った映像のノイズ除去をしたいのであれば、CapCutを使うと安くできるのでおすすめです。
Davinci Resolveの使い方まとめ
左手デバイスを使うと編集が高速でできるようになるのでおすすめです。