Googleで検索して、このブログを見に来られる方には、Final Cut Proで書き出される動画ファイルの容量を減らしたいというニーズがあるようです。
Final Cut Proのライブラリの容量を減らす方法はこちらで解説しています。
しかし、Final Cut Proで書き出すMP4などの容量は基本的に減らすことが考えられていません。
そこで、なんとかして容量を削減する方法をご紹介します。
Final Cut Proは書き出し容量を減らす機能がない
Final Cut Proは動画編集という位置づけになっていて、書き出し容量を減らすなら「Compressor」というアプリを使って、容量を減らす前提のアプリになっています。
というのも、ファイルメニューに「Compressorへ送信」というメニューが用意されているから、これを使って欲しいということです。
しかし、このCompressorは8,000円もするアプリ……。
容量を減らすためだけに、8,000円はちょっと出せないですよね。
それでもFinal Cutで容量を減らすなら…
できるだけ、Final Cutで容量を減らすなら、1080pではなく720pの動画として書き出せば、HDと言える画質を保ちながら、容量を削減できます。
この1080pの動画は容量が、3.73GBあります。
これを、720pで書き出しすることで、2.38GBまで減らせます。
YouTubeにアップする程度の動画であれば、720pで十分だと思います。
しかし、わたしは2時間の動画をYouTubeにアップすることがあるので、そうなってくるともっと容量を減らす必要があります。
そこで、Davinci Resolveという動画編集アプリを使います。
Final Cut Proの動画をDavinci Resolveを使って容量削減
最近、よく見かけるようになったDavinci Resolve。
それもそのはずで、無料版のDavinci Resolveで基本的な動画編集は全て出来ると言っていいアプリになっています。
機能的にはFinal Cut Proより多いくらいで、その分、使い方が難しいかもしれません。
この記事で、Davinci Resolveの操作説明をするのは困難なので、容量を削減するポイントだけ解説しておきます。
英語版の画面で解説していますが、日本語版もあるのでご心配なく。
動画を読み込んで、タイムラインに配置したら、書き出しの画面に移動します。
ここで、書き出しのフォーマットを「MP4」にします。
できるだけ削減するために、クオリティを「3000kbps」にします。
以下のような書き出し設定になります。
- MP4にする
- 小さくするために720pにする
- クオリティを3000kbpsにする
720pであれば、最低3000kbpsあれば十分な画質だと思います。
1080pにしたいのであれば、最低5000kbpsくらいでしょう。
「Add to Render Queue」をクリックすると、ファイル名の設定が出てくるので設定します。
最後に、「Render All」をクリックすると、書き出しが始まります。
書き出されたMP4ファイルの容量をみてみると、642MBまで小さくなりました。
元々が3.73GBで、1/3どころかもっと少ない1GB以下まで減らせるなら、ちょっとDavinci Resolveの操作を勉強してみるのも意味があると思います。
この無料版Davinci Resolveは、M1やM2のMacにも最適化されているので、300fpsくらいの速さでレンダリング(書き出し)してくれます。
Final Cut Proのほうが操作が簡単なのでメインで使っていますが、Davinci Resolveのほうが簡単に作業できるところもあるので、わたしは両方使って動画を制作しています。