わたしはYouTubeチャンネルのディレクターをしています。
ナレーションを声優さまに録音していただくのですが、一番多い問題はノイズが録音されていることです。
そのため動画編集者に発注する前にノイズ除去の作業をしていました。
その経験から、FilmoraのAIノイズ除去が使えるものなのか、検証していきたいと思います。
- AIによるノイズ除去ってどんなものか
- FilmoraのAIスピーチエンハンスメントは使えるのか?
- Filmoraの「通常ノイズ除去」でノイズを小さくする
- Wondershare Filmoraの使い方まとめ
AIによるノイズ除去ってどんなものか
2022年くらいから、急にAIによる音声のノイズ除去技術が出てきました。
動画編集アプリで言えば、最近CapCutの有料機能で、ノイズを除去することができるようになっています。
AI技術を使って、ほぼ完全にバックグラウンドのノイズと、ホワイトノイズなどのノイズを除去してくれます。
FilmoraにもAIを使ったノイズ除去が追加された、というのが2023年の状況です。
それから時間が経って、Filmoraはバージョン13までアップデートされています。
FilmoraのAIスピーチエンハンスメントは使えるのか?
では、実際にFilmora 13を使ってAIでノイズを除去してみましょう。
まず、音源を用意します。
この音源は声優さまに録音していただいたそのままの生データです。
音量レベルメーターを表示して再生してみると、ホワイトノイズが乗っています。
ノイズ除去のところにある「AIスピーチエンハンスメント」をオンにします。
操作としてはこれだけでノイズ除去が完了します。
簡単ですね。
では、聴いてみましょう。
AIによるノイズ除去というよりは「無音部分のノイズを小さくする」という感じです。
音声と混ざっているホワイトノイズは残ったままです。
それと気になるのは、声がちょっとこもったような音質になります。
うーん、使えるかどうかとなると、ナレーション音声のような、声が主体になる音源には使いにくいですね。
イコライザを使って、こもったような音質を改善することはできますが……この「AIスピーチエンハンスメント」を使っておけば大丈夫とは言いにくいです。
Filmoraの「通常ノイズ除去」でノイズを小さくする
「AIスピーチエンハンスメント」ではこもったような音質になるのでちょっと使いにくい……。
ということで、「通常ノイズ除去」のほうが使いやすいかもしれません。
ノイズ除去を下にスクロールすると「通常ノイズ除去」があるのでオンにします。
スライダーを「70」くらいまで上げます。
「100」まで上げるとノイズがよく取れますが、AIで合成したような声になるので「70」くらいがいいと思います。
これで再生してみると、かなりノイズが小さくなっています。
これくらいノイズが取れれば、スピーカーで再生するなら気にならないくらいのノイズになっていると思います。
モニタリングヘッドホンを使うとノイズが残っていますが、Filmoraで完全にノイズを取るのは難しいので、これくらいで良いでしょう。
Filmoraはどんどんアップデートされているので、今後に期待したいですね。
FilmoraはAmazonに公式ショップがあって、よくセール価格で売られています。
もしセールをしていたらお得に購入できますよ。
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