TikTokの運営会社がリリースしているCapCutデスクトップ版
無料で動画編集ができる上に、顔の加工まで出来るすごいアプリです。
今回は、CupCutに搭載されているノイズリダクションの機能で、ちゃんとノイズ除去できるのかどうか検証していきます。
PC版CapCutのノイズリダクションの使い方
CupCutに搭載されているノイズリダクションの使い方はとてもかんたんです。
音声の入っている動画、もしくは音声のみのトラックを選択して「ノイズリダクション」をオンにするだけです。
検証のために使っている音声は、普通レベルのナレーターが収録した音声で、少しホワイトノイズが含まれていますが、ひどいノイズではない音声を使っています。
再生してみると、ノイズが除去される、というよりもノイズが少し小さくなる感じです。
業務用のヘッドホンで聴いてみると、確かにノイズは小さくなっていますが、完全に除去されるほどではありません。
目でみてわかるように、元の音源とノイズリダクション後の音声を比較してみます。
PC版CapCutのノイズリダクション効果
DAWに音声を取り込んで、ピークレベルメーターでノイズの大きさを測ります。
まず、ノイズリダクション前の音声は、このように「-54dB」くらいの大きさでノイズが入っています。ひどいナレーターだと-30dBくらいのノイズが入っていることもあるので、それほどひどくないノイズですね。
次に、CapCutでノイズリダクションした音声を測ってみます。
レベルメーターが反応しない程度、つまり「-60dB以下」までノイズが小さくなっています。
業務用のヘッドホンで聴けばノイズが聴こますが、スピーカーなどでは気にならないくらいのノイズになっています。
ただし……。
わたしがYouTubeのディレクターとして、数多くのナレーターの音声を扱ってきた経験から言えば、CapCutのノイズリダクションを使えば大丈夫、とは言いにくいですね。
ノイズが小さくなる分、音声に不自然な部分ができてしまっています。
声がケロるとかそういう不自然さではなく、音声の大きさが均一でないような違和感があります。
まとめ:PC版CapCutのノイズリダクションは使える?
結論としては、現状ではおすすめできないということになります。
わたしが仕事で音声を扱うときにはWAVESの「Clarity Vx」というプラグインを使っています。
これはAI技術を使ったノイズ除去ができるので、とても自然な音声のままで、ノイズがほぼ完全に削除されます。
音声については、別のブログで詳しく書いているので参考にしてください。
CapCutのノイズ除去のレベルとしては、無料版のDavinci Resolveで「自動で」ノイズ除去するときと同じような癖があります。
無料版のDavinci Resolveなら「手動で」ノイズを分析して除去できるので、そのほうがきれいにノイズを除去できます。
CapCutはTikTokの運営会社が開発していて、積極的にアップデートがされています。
今後のアップデート次第では、もっと使えるノイズリダクションになるかもしれません。
それよりも、CapCutは他の動画編集アプリにはないような独特の機能があるので、おもしろい動画編集アプリだと感じています。
ぜひ活用してみてください。
PC版CapCutの使い方まとめ
【日本語】PC版CapCutを英語版から日本語にする方法(Mac / Windows)
【Mac】CapCutデスクトップ版のウォーターマークを消す方法
【Mac/Windows】CapCutのPC版で顔を加工・補正する方法とやり方
【Mac/Windows】CapCutのおすすめフォントと字幕の使い方
【Mac/Windows】CapCutにフォントを入れる方法とおすすめ日本語フォント
【Mac/Windows】PC版CapCutの書き出し設定について詳しく解説
【Mac/Windows】PC版CapCutの縦動画や横動画の解像度について解説
【Mac/Windows】キーフレームとは?PC版CapCutで画像を動かす方法