わたしはYouTubeのディレクターをしています。
朗読系のチャンネルを運営していて、ナレーターに発注した音声を動画編集担当に回す際に、ノイズのチェックや除去をしていました。
その経験から、CupCutに搭載されているノイズリダクションの機能で、ちゃんとノイズ除去できるのかどうか検証していきます。
もし、「動画素材の音声を消してBGMをつけたい」ということであれば、こちらの記事で解説しています。
ちなみに、映像のノイズ除去はこちらの記事で解説しています。
PC版CapCutのノイズリダクションの使い方
CupCutに搭載されているノイズリダクションの使い方はとてもかんたんです。
音声の入っている動画の場合は、動画を選択して「オーディオ」のノイズリダクションにチェックを入れます。
音声のみのトラックの場合は、音声を選択して「ノイズリダクション」をオンにするだけです。
検証のために使っている音声は、普通レベルのナレーターさんが収録した音声で、ホワイトノイズが含まれていますが、それほどひどいノイズではない音声を使っています。
再生の前に音量メーターをクリックしておくと音声の確認がしやすいですよ。
再生してみると、ノイズが除去される、というよりもノイズが少し小さくなる感じです。
業務用のヘッドホンで聴いてみると、確かにノイズは小さくなっていますが、完全に除去されるほどではありません。
目でみてわかるようにメーターを使って、元の音源とノイズリダクション後の音声分析してみます。
PC版CapCutのノイズリダクション効果
音楽編集アプリに音声を取り込んでノイズを分析します。
まず、ノイズリダクション前の音声は、このように「-50dB」くらいの大きさでノイズが入っています。ひどいナレーターだと-30dBくらいのノイズが入っていることもあるので、それほどひどくないノイズですね。
次に、CapCutでノイズリダクションした音声を分析してみます。
「-57dB」までノイズが小さくなっています。
業務用のヘッドホンで聴けばノイズが聴こますが、スピーカーなどでは気にならないくらいのノイズになっています。
iPhoneなどのスピーカーだと全く聞こえないでしょう。
数多くのナレーターの音声を扱ってきた経験から言えば、CapCutのノイズリダクションを使えば大丈夫、とは言いにくいところですが……TikTokなど、スマホが主な視聴者の場合は、CapCutのノイズリダクションをかけておいたら大丈夫、と言えそうです。
まとめ:PC版CapCutのノイズリダクションは使える?
結論としては、ノイズが気にならない程度まで小さくするという使い方なら、かんたんに使える機能になっています。
わたしが仕事で音声を扱うときにはWAVESの「Clarity Vx」というプラグインを使っています。
これはAI技術を使ったノイズ除去ができるので、とても自然な音声のままで、ノイズがほぼ完全に削除されます。
音声については、別のブログで詳しく書いているので参考にしてください。
もし、CapCutのノイズ除去で取り切れないと思うなら、音声だけ専用のアプリでノイズ除去の処理を行ったほうがいいでしょう。
フリーのアプリでも、音声のノイズ除去ができるアプリは結構あります。
CapCutのノイズ除去は、かんたんにノイズを小さくしてくれるので、便利に使える機能になっています。
朗読系の動画など音声が主体の動画でなければ、十分な機能ではないでしょうか。
CapCutはTikTokの運営会社が開発していて、積極的にアップデートがされています。
今後のアップデート次第では、もっと使えるノイズリダクションになるかもしれません。
それよりも、CapCutは他の動画編集アプリにはないような独特の機能があるので、おもしろい動画編集アプリだと感じています。
ぜひ活用してみてください。
PC版CapCutの使い方一覧
【日本語】PC版CapCutを英語版から日本語にする方法(Mac / Windows)
【Mac/Windows】PC版CapCutの書き出し設定について詳しく解説(Mac/Windows)
【Mac/Windows】CapCutのPC版で顔を加工・補正する方法とやり方
【Mac/Windows】CapCutのおすすめフォントと字幕の使い方
【Mac/Windows】CapCutにフォントを入れる方法とおすすめ日本語フォント
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